中央林間エクシードB屋上防水工事
管理組合 施設委員長 (副理事長) 大住 哲夫 様より
平成23年の鉄部塗装工事に引き続き、今回の屋上防水工事も地元の「カタヤマ」にお願いした。
最終工程間際の不安定な天候の影響も有り、若干工期は延びたが、前回同様に極めて満足出来る竣工を迎える事が出来、片山社長には大変感謝している。
又、社長に無理を承知でお願いした現場代理人は、今回も人間味溢れる、口は悪いが顔は・・の藤川さんを指名した。彼は無理難題を上手くあしらいつつも折れる処は折れ、私の「完璧」への踏破を経験と度量で最後まで支えてくれた「カタヤマの名シェルパ」と称えたい。
着工前の屋上状況 工事完了後
ところで、マンション大規模改修工事に付いて一言持論を述べれば、多くのマンションの大改修は「管理会社」や「マンション管理士」の「そろそろ建物診断」をから始まり「設計コンサルタント」を業界紙等で公募、その後は施工業者選定から竣工まで「設計コンサルタント」に委ねられる。
まさにこの一連の流れは、業界寄りの国土交通省が、無知で無関心な管理組合に推奨する大規模改修工事のフルコースメニューで、介在する業者の数だけ費用がかさみ、業界誌までもが盆暮れの広告収入で潤う。
しかし、この事は管理組合の間ではあまり話題にならない。
無知で不安で驚かされっぱなしの理事会は、互いに責任をなすり合いながら、この高額メニューの選択を余儀なくされる。区分所有者にしてみればたまったもんじゃない。
一方、国土交通省は「資格」を操り、「検定」「更新料」などと濡れ手に粟・・どうかしてるぜ!この馴れ合いは・・。
中でも、えげつないのは「設計コンサルタント」の手合いで、不安な理事会を後目にテレンテクダを労しプレゼンに力の殆どを費やす。
「つかみ」が取れれば現場となるが、鉄部塗装など数工程に渡る作業には目が届かない。
彼らは現場に張り付く訳ではなく、時々現場へ現れ、厚化粧にお決まりの「合格」のお墨付きを与える。
しかし塗られた錆はやがて塗膜を破壊。それ故、保証は短めに設定と云う事になる。
元々、「設計コンサルタント」は新築物件の設計が主たる業務で有り、既築物件の改修等に出る幕は無い筈だ。
5年程前、我々の理事会でも居住者に成り済ます「大手コンサルタント」が「デキレース」を画策、危うくお手盛りフルコースの改修にお宝の修繕積立金をジャブジャブと注ぎ込むところだった。
建物診断や改修工事は管理会社や施工業者で十分に事足りる。
我々は今後も施工業者が最後まで責任を持つ「責任施工方式」を採用するつもりで有る。
今や大規模を謳う施工業者は、適正な費用と保証で最後までフォロー出来る技量を持ち合わせている。
今後は、管理組合にその事実を丁寧に説明する努力が必要で有る。
さて、この方式で組合側が配慮すべき事は、戸建て感覚を持つべきで有ろう。
自分の家の改修となれば、自ずと業者や費用に付いて神経を使う。
「調べる」「見積りを取る」「意見を聞く」など普通に行う事をいとわずに実行する事だ。
大規模改修と言えど改修で有り、職人有っての大規模である。
工事となれば現場監督や職人の邪魔にならない程度に施工現場に顔を出し、疑問など有れば問いかけてみれば良い。
元々、職人は腕で勝負してきた。
「いい仕事」の精神は「工期」のしがらみに追われ心の隅で萎縮している。
あなたはそれを引き出せば良い。
鮮やかな道具さばきに「頭領」とでも声掛けすれば益々熱が入り「丁寧な仕事」となる。
我々の「遠くの大手より近くのカタヤマ」の選択は今のところ間違っていない。
着工前の屋上状況 工事完了後